ハコフグ飼育日記 ハコフグ飼育について アクアリスト掲示板 リンク集 TANK DATA DIY
海水魚の飼い方
海水魚は飼うのは難しそう。お金持ちの趣味。でもニモ、飼ってみたいなー!なんて思っている方のため
のページです。
そういう自分も、まだ初めて1年ちょっとのビギナーなので、先輩アクアリストの皆さんにしてみたら、何書
いているの?なんて感じかもしれません。ご意見、間違い等あれば、掲示板の方にお願いいたします。
この1年、少しでもうまく飼いたいと、ショップや色々なサイトで勉強してきました。いくらかの経験もこの1年
でしてきました。そこでわかった事を、書いていこうと思います。
よく本では海水魚は、最低でも60センチ規格以上で、ろ過は、普通の熱帯魚のろ過では不足、海水専
用の濾過器が必要で、クーラーとRO浄水器、紫外線殺菌灯は必須。なるべくならオーバーフロー水槽で
飼うのが基本!!みたいな記載に良く出会いました。
お金ないしなー!でもお魚のためには・・・。なんて悩んだ時もありました。
はたして本当にそうなんでしょうか?
クマノミなど、スズメダイの仲間、ハゼ、ギンポ等に限れば45センチ規格水槽に、テトラの外掛フィルター
でもろ過がきちんとできていれば、十分に飼うことができます。水替えも1ヶ月に1度程度で十分です。
塩代抜かせば、熱帯魚飼うのと変わらないしかえって安定している気がします。
いい器具があるに越したことはありませんが、器具で魚は飼えません。管理は楽になると思いますが。
まずは飼ってみませんか?熱帯魚に比べ、彩りも鮮やかな魚が多いです。またライブロックと言う岩を入れ
ることによって、そこから出てくる様々な生物によって意外と簡単に、自然な感じの海中景観がつくれます。
以前、水草水槽にチャレンジした事がありますが、海水の方がより簡単ナチュラルな感じの水槽ができます。
仕事をおえて、水槽見ながら飲むビールのうまいこと。
大切なのは、熱意でしょう。先輩アクアリストのサイトやショップがきっとお手伝いをしてくれると思います。
このコーナーでも少しのお手伝いが出来ればと思います。
水槽、ろ過装置(上部ろ過、外掛フィルター、底面式、パワーフィルターなどなんでもいいと思います。)、
サンゴ砂(小粒がいいと思います。)ライト、比重計、水温計、、サーモスタット、ヒーター(サーモスタット内
蔵型でも可)、人口海水の素、バケツまずはこれだけあれば、飼うことは出来ます。
お魚:まずはハゼ、スズメダイの仲間など入門系のお魚から飼うことをオススメします。価格も安く、初期の
ろ過が安定しない時期にも強いようです。(いま自分はハコフグの飼育にチャレンジしていますが、白点病
の発生が多く難しいです。)始めに難しい魚を買い、何度も落として、海水魚の飼育をあきらめてしまう方も
多いようですから。
*ろ過装置の違い、飼育システムについては が詳しいですので参考にしてください。
まず水槽を水でよく洗い、よく洗ったサンゴ砂を水槽に入れます。各濾過装置の説明書に基づき水槽への
セッティングを行います。ろ過材は中粒くらいのサンゴ砂でも、セラミック濾材でもかまいません。サンゴ砂で
充分だとは思いますが。
バケツに、塩素抜きをした水を作り、水温は25度に合わせておきます。そこに人口海水の素を少しずつ入れ
よく溶かします。比重計で比重が1.022〜1.024の範囲になるようにします。
この海水を水槽に移し、濾過装置を稼動します。このときパイプやホースのジョイントがきちんと閉まっているか
の確認はよくして下さいね。部屋が水浸しになります。
初めは、水が白濁していますが、1日もすると徐々に濁りが取れてきます。
ここでお魚を即入れたくなりますが、まだガマンです。約2.3日は空回しといって魚をいれずに水だけを循環させ
ておきます。間で何度かは比重の測定をして起きましょう。
濁りの取れたクリアな海水になったらお魚を買いに行きましょう。
ただ淡水のお魚とは異なり、海水では魚の糞や、残餌の分解をしてくれる濾過細菌の繁殖するスピードが遅く
また魚の構造上、分解産物であるアンモニアに対して敏感なためすぐには安定したろ過環境にはなりません。
ある程度のろ過が立ち上がるのに約1ヶ月、安定したろ過となるのには半年から1年かかると言われています。
ここでろ過バクテリアの素(うちではB−4マリンというのを使いました)や、ショップによってはろ過バクテリア
の付着した種砂を売っているところもあります。これらを導入すれば立ち上がりは早くなります。
このため約1ヶ月は魚の匹数を抑え、餌も少なめに与え、ろ過が立ち上がるまではテストフィッシュといって価格
も安く、ろ過が不十分な状態にも比較的強い、スズメダイの仲間を入れます。
お勧めとしては、縄張り意識の強いスズメダイの中でも温和な、デバスズメダイがお勧めです。
最終的に飼いたいのがカクレクマノミだと言う方は、カクレクマノミで行きましょう。クマノミも気が強く、あとで先住魚
とのトラブルになります。
お魚は入荷直後の個体より1週間くらいたち水槽環境にもなれ、輸送のストレスの取れたものを飼う方がよいと思
います。お店の方に聞けば教えてくれると思います。
買って帰ったらビニール袋のまま水槽に浮かべ20分くらいは温度合わせを行ってください。その後ビニールの袋から
出し、小型の容器に移し、30分くらいかけて少しずつ飼育水の水をたしていき水合わせを行います。
(自分は500ccの軽量カップを使いビニール袋の水3ぶんの1くらいに飼育水をたしていきます。)
水合わせが終わったら、魚だけそっと手ですくい、水槽に放します。
あとは約1ヶ月の辛抱です。注意して観察を行ってください。
この時期さえ過ぎれば、海水魚の飼育はそんなに難しくはありません。
ニセクロナマコの毒について
リンク先のやまたけさんのHP、で説明されている小型水槽立ち上げ(底砂を厚く敷き、ライブロックをい
れて外掛けフィルターで回すだけ。というナチュラルシステムによる水槽飼育法)の追体験記をUP しようと思っていま
したが、先週8ヶ月前に立ち上げた、このシステムの水槽の魚が一晩で全滅してしまいました。ニセクロナマコの出した
サポニンという毒のせいであると思われます。
毒性について良くご存知の方もいらっしゃると思いますが、私の読んだ飼育書では、デトリタス対策とナチュラルシステ
ムの底砂の活性化のためにはナマコは非常に有用との記載があり、ライブサンドと共に通販で購入したものでした。し
かもニセではなくクロナマコとして購入している個体です。(しかし、あまり体に砂をつけず、日中も活動的に動いている
事、今回の死亡事故からもニセであると思われます。)
初心者の皆さんにもナマコの毒について知っていただきたく、急遽この項を記載させていただきました。
どのナマコも基本的には毒をもっているがニセクロナマコは高濃度で毒をもっていて外敵から身を守るため肛門付近
のキュビエ氏管という内臓器官からサポニンという強力な溶血作用をもつ毒を分泌しこの毒を魚が鰓から取り込んでし
まうと簡単に死亡してしまうということです。ニセでないクロナマコはこの毒を出す事はあまりなく(出しても薄い?)水槽
でクロナマコが死亡したが無事だったとの報告もあります。
ニセのほうが日中も良く動き回りよく働くから良い。なんて書いた報告もありましたが、水槽にナマコを入れる際にはよ
くご注意下さい。特に小型水槽では水量も少なく、一旦毒を出されると大きな水槽より、より高濃度となります。
今回うちの水槽では、魚だけが全滅し一緒に入っていたヤドカリ、マガキガイ、シッタカには影響はなく、サンゴイソギン
チャクは1日しぼんでいましたがどうにか回復しました。
対処方法はナマコを取り除き、全換水とのことです。自分は知識がなく3分の2位の換水を行っただけでしたがどうにか
被害の増加はなく済みました。
Tetsuoさん に紹介して頂きましたナマコの情報、全滅例を下記に紹介いたします。参考にして下さい。
http://www.env.go.jp/nature/nco/kinki/kushimoto/kyokuhi/nisekuro.htm
http://www.rakuten.co.jp/bluespot/147153/143673/142144/142146/
http://teboking.fc2web.com/cook/tyuui.htm
http://www2.ocn.ne.jp/~chusui/suisidayori/H12/ss12-4.htm
http://qnqn.csidenet.com/aquarium/monaco/s_diary7.html
お魚を飼うと当然食べ残しの餌、魚の排泄する糞などが出ます。これをそのままにしてはお魚は生きて行けません。
そこで重要になってくるのが、ろ過です。簡単に言うと水をきれいにし魚の住める環境を作るという事です。
ろ過は大きく分けて物理ろ過と生物ろ過の二つに分けられます。物理ろ過とはウールマットなどで糞などの有害物
質を引っ掛け取り除くものです。生物ろ過はろ過細菌と言う生物によって残飼や魚の糞を分解し魚にとって無毒な
物質にする事です。立ち上げ当初の水槽では、このろ過細菌が存在せず、または充分な数存在しないためそのまま
の状態ではお魚は死亡してしまうというわけです。そこで始めの1ヶ月はお魚を育てるのではなく、いかにこの重要な
ろ過細菌を育てるかが重要になってくるのです。そのため立ち上げ当初は給餌を抑え、飼育する魚の匹数を抑える事
が重要なのです。
ろ過細菌 ろ過細菌 ニトロソモナスなど ニトロバクターなど ↓ ↓ 糞 → アンモニア → 亜硝酸塩 → 硝酸塩 →換水で除去・海草、石灰藻が吸収 ↑ ← 嫌気性細菌 ← ↓ |
毒性はアンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩の順に低くなり、硝酸塩は比較的無害なものです。ただ量が蓄積されると影響
は出ます。
立ち上げ当初、まず増加してくるのがアンモニアです。その後ニトロソモナスなどのろ過細菌が増えてくると亜硝酸が増
加してきます。さらに時間がたつと硝酸塩が増えてきます。この硝酸塩が増えてきたという事はニトロバクターなどの細
菌が定着して来たということで、ろ過が立ち上がってきたことを示します。
順調に立ち上がった水槽ではアンモニア、亜硝酸は検出されず硝酸塩のみが検出されるのが普通です、モナコやベ
ルリンといった飼育法では嫌気ろ過により硝酸塩も検出されない事もあります。
この流れをつかめば、立ち上げ後注意しなければいけないものも理解できたという事になります。
ある程度定期的に比重、アンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩等のチェックを行ってください。
硝酸塩だけの状態になれば、少しずつですがお魚を追加する事が出来ます。
硝酸塩は蓄積されると影響があるため立ち上げ後はこの項目だけのチエックでいいと思いますが、最大でも50r/リッ
トル位までに抑え(理想的には20r/リットル以内)、越えるようなら換水で除去します。
水質検査薬は比色により濃度を測定します。色々なメーカーから様々な試薬が発売されています。安価なもので充分
だと思います。
最近 「魚介類の感染症・寄生虫病」 監修 江草周三 という専門書を購入しました。専門書だけに獣医としても
納得できる専門的な内容だったのですが、この本を読んで得られた知識をちょっとだけ記載したいと思います。
白点病
Cryyptocaryon irritans(クリプトカリオン イリタンス)という原虫の寄生による
疾患で、原因寄生虫は魚に寄生している時、肉眼的に白い点として見えるので
白点虫といわれる。海水魚の白点病は、淡水性の白点病とは原因菌が異なる。
感染初期は魚は物に体をこすりつけたり、時折急激に泳いだりと遊泳に異常が
見られることがある。感染が進むと逆に遊泳が不活発になる。重篤になると、水
底に沈んで動かなくなり、鰓蓋の動きが早まり、餌を摂らないなどの行動異常が認められる場合がある。
上の写真は白点虫に寄生されたシマウミスズメである。尾鰭等に白点が認められる。
ヨーロッパへダイを用いたC.irritans
の生活環の実験(水温24±1℃)では
トロホントとして魚体内に3〜7日、シス
ト形成後、仔虫の産生からセロントの
放出まで3〜28日、セロントの寿命は
1〜2日という結果でした。
シスト内の産生仔虫数は200虫で3000
虫産生する淡水性の白点虫よりは少
ない。
セロントの感染力は遊出後、短時間で
失われ感染力は遊出4時間までは維持
されるがその後は急速に低下し18時間
後には完全に失われる。
薬剤はセロントの時期にしか効かないようで魚体の寄生虫を殺すのではなく、魚体を離れた時にいかに駆除するかが
重要である。
トモントの集塊 トモントの拡大像1 トモントの拡大像2
トモントの拡大像3 トーマイト 魚体に付着したトロホント(ライトギムザ染色)
(上の画像はうちで発生した白点の魚体のぬぐい物、水槽下の沈殿物を顕微鏡で観察したものです。)
間違った知識
ネットでの白点虫の情報には間違ったものや、淡水性の白点病と混同したものが多く見られる。
ここではそれらについて記述します。
*白点虫の離脱を促すため暗くしておく
日周リズム
ボラの一種を用い12時間明ー12時間暗の光条件で行った感染実験ではトロホントの宿主からの離脱やシスト形成は
暗期にのみ起こり、一時的に明期と暗期を逆転させると離脱は明期に起こった。
また異なる時期に回収したトモントを暗所に保持した所、セロントの放出は午前2時から9時に集中したという。
このことから白点虫のセロントの放出は単純に暗い時に起こるのではなく、体内時計による日周リズムが存在するとい
うことで、よく白点を離脱させるために暗い時間を増やすのは無意味である様です。
*白点虫は高温に弱いため30℃で飼育している。
実験ではセロントの遊出は31℃まではirritansは正常に発育し、高水温ほど発育が早かったのに対し、34℃では魚体
内で発育をしなかったことから、31℃が発育至適温度で、7℃と37℃ではシストを形成することはあってもセロントは遊
出しなかった。文献的には19℃を下回ると病気は発生しないようである。
淡水性の白点虫は29〜30℃で1週間飼育すると駆虫できるという記述が同書にあるので混同したものであると思われ
る。
ハッキリしなかった知識
*一度白点虫に罹り治癒した個体は、白点虫に罹らない
ボラの1種を用いた実験では完全ではなかったが、寄生強度(罹った状態)に比例した免疫が形成され、それは6ヶ月
維持され、魚は免疫を獲得し、虫体の繊毛運動を停止させる抗体を産生するようです。
新たな知識
マダイの白点虫感染に対し天然物の経口投与が有効であったとの報告もある。
ラクトフェリン注を40r/s/日の割合で投与すると28日の実験期間中、感染が見られなかったのに対し、無添加飼料を
与えた魚群では大半が死亡した。
注 ラクトフェリン
ラクトフェリンは分子量約8万の鉄結合性タンパク質で生理的に母乳や唾液、涙等に存在する多機能性蛋白で、生体局所における感染防御作用
静菌ー殺菌作用、鉄調整吸収作用、免疫賦活作用、細胞増殖作用、抗酸化作用、抗炎症作用、ビフィズス菌増殖作用等に貢献。
犬、猫では難治性口内炎などの口腔治療薬として使用されている。
白点病は、沿岸域の生簀養殖場に発生しマダイなどの大量死を引き起こすが、夏の高水温時よりも水温が低下する秋
や台風通過後に大きな発生があるが(白点虫の発育至適温度31℃であるのに)、虫体のシストを低溶存酸素下で培養
すると、仔虫の産生が抑制されたが、飼育水を高溶存酸素にすると発育が進みセロントが遊出したということから、水
温低下や台風による水の撹乱により夏期に形成された躍層が崩れ貧酸素であった低層に溶存酸素濃度の高い水が侵
入する事により、発育が促進されセロントが大発生する引き金になるのではとの仮説が提唱されている。
このことよりしばらく白点が発生しなかった水槽で突然白点が再燃する事も説明できるのでは?
先日上のコンテンツで自作したOF水槽を立ち上げ、新規に導入したフエヤッコとハタタテダイを次々と落としました。
フエヤッコには体表部に潰瘍を形成する病気が発症しました。
肛門部の発赤、体表部の潰瘍からビブリオ感染症の可能性が強いと判断し水産用のオキシテトラサイクリン(以下OTC)
を混ぜた餌を給仕し治療を試みたのですが、最終的には眼球白濁を起こし救えませんでした。
<体側部に潰瘍状の病変のできたフエヤッコ>
体側の潰瘍はかなり深く筋肉までえぐれていました。
獣医という仕事柄このままでは悔しいので患部を拭った物で塗抹標本を作製すると同時に、臨床検査センターに細菌培養
検査と抗生物質の感受性試験を依頼しました。
下の写真が患部の塗抹標本です。
たくさんの細菌の集塊が見られます 細菌とは別に真菌の菌糸状の物も
鑑別としてはビブリオ、マイコプラズマ感染症、連鎖球菌症、真菌症を鑑別に入れました。
培養結果と抗生物質感受性試験結果
(S):感受性 抗生物質が効く
(I):中間 比較的抗生物質が効く
(R):耐性 抗生物質が効かない
嫌気培養では陰性のためマイコプラズマは
存在しないということ。
連鎖球菌も分離されなかった。
市販されている観賞魚用の抗生物質である
グリーンFゴールド顆粒はニトロフラゾンとスルファ
メラジンナトリウムの合剤であるのでST製剤
(スルファメトキサゾール+トリメトプリル)の感受性
結果で感受性あり。
水産用OTCはテトラサイクリンで感受性あり。
と判断してよいと思われる。
分離菌の詳細は
V vulnificus(ビブリオ・バルニフィカス)
眼球、鰭、体表などに出血や潰瘍を形成。また肛門のおよびその周辺の発赤、
拡張などが見られ、内臓にも点状出血や腸炎をおこす。
人が感染すると? :汚染した海産物の生食や汚染した海水を飲み込んだりすると嘔吐、腹痛
下痢などを起こす。免疫の低下した方、肝臓に疾患のある方は要注意で敗血症を起こし死亡す
る事がある。
傷口などを、汚染した海水につけると感染することもあり、皮膚を破壊し潰瘍を形成する。壊死性
筋膜炎など人体を破壊する様子から人食いバクテリアの1つに数えられる。
免疫の低下した方では敗血症を起こす事もある。海岸などで貝などによる傷での感染例もある。
Fusarium spp(フサリウム)
フサリウムは真菌(カビ)の一種で、クルマエビでの被害の報告があり鰓に感染し鰓が黒色を呈する
ことから鰓黒病と呼ばれているようです。最近では魚類での感染例も報告されているようです。
フサリウムに対しては有効な治療法がなく、病魚やエビを取り出し飼育環境を塩素で消毒するしかな
いとの事でした。
臨床症状から今回の原因はビブリオの感染によるものと思われる。
発症要因としてはもちろん魚自体が病原菌を持ち込んだことは確かであろうが、立ち上げたばかりの
水槽で濾過の不安定さに加え、新規導入魚で移動のストレス、などもあり水槽環境に慣れておらず
魚体自体の抵抗力も低下していたことが重症化の引き金になったと思われる。
使用した抗生剤、OTC、GFGはともに感受性があったが効果は認められなかった。
もしかすると病原菌の持込は与えていた冷凍フード、練り餌から来ていて内臓に感染が及んだため
かもしれない。
またビブリオの他にフサリウムも分離され、また体表の塗抹標本にも菌糸状の物が確認できるため
混合感染の影響もあったのではないか?
今回培養同定まで行った結果、普段はビブリオかな?で終わってしまう病気が確定できた。
今後同様の症例が出たときには感受性試験の結果も含め参考になる資料が出来たのではないだろうか。
海水魚の王道と言われる大型ヤッコ。華麗な色の種類も多いのも魅力です。
ただ幼魚時は魚同士の無用な縄張り争いに巻き込まれないように、独特の濃紺に青や白の縞模様をして
います。この幼魚柄も独特で、これは、これで綺麗だと思いませんか?
大型、中型ヤッコを含むポマカントス(Pomacanthus)の魅力は成長に伴い色変わりの変化を楽しめることで
はないでしょうか。
自分も色変わりが見たくてアデヤッコ(Pomacanthus xanthometopon )を購入しました。
ただアデヤッコやイナズマヤッコは体長が5cmに満たなくても完全な成魚柄の個体も多く色変わりが早い種
類なようで、なかなか完全な幼魚を手に入れるのに苦労しました。
ポマカントスの幼魚が体色を変化させる時期には個体差があって周囲の環境やホルモンバランスに影響を
受けるようで、混泳魚、餌の量なんかによってまちまちなようですが、ウチの個体も色変わりが始まったと思っ
たらあっという間に成魚柄になってしまいました^^;
色変わりに1、2年を要すタテジマキンチャクダイやなかなか成魚柄にならないサザナミヤッコなどとは大違い
でした。
早く成魚柄が見れて嬉しいような、あっという間で残念なような・・・。^^;
2006.5.27 購入当初。幼魚柄ですが目の周りは既に眼鏡模様が出ています。
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2006.5.31 背鰭の下の色が少し抜けてきました。背鰭の眼状斑も出始めました。
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2006.6.8 全体に体側の青みが抜けてきて背鰭、尾鰭が黄色く変わり始めました。 背鰭の眼状斑もはっきりしてきました。
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2006.6.14 体側の青みがさらに抜け成魚の孔雀のような鱗模様が現れ始めました。 全体に黄色味を帯びてきました。
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2006.7.18 黄色い発色もはっきりし、ほぼ成魚柄になってきました。 ただまだ目の上の部分は幼魚柄が残っています。
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2006.10.30 ここ2ヶ月ほどこの模様のまま変化しないので、これで成魚柄が完成でしょうか? 期待していた目の周囲や腹びれのオレンジの色は出なかったようです。 産地にもよるのかもしれませんが水槽内では自然化での綺麗な体色にするのは難しい ようです。
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ラクトフェリンはラクトフェリンという名前は、「ラクト=乳」の中の、「フェリン=鉄を結合するたんぱく質」と
いうことから名付けられました。
哺乳類では主に乳汁に含まれるが唾液、鼻汁、胆汁、涙、精液等の分泌液、白血球の一種である好中
球に存在し、外部から進入する細菌やウイルスからの攻撃を防ぐ防御因子のひとつと考えられています。
その他、健康維持に関わっているさまざまな役割を持つたんぱく質として注目され、国内外で盛んに研究
が進められています。
水産の方でも近年非特異的免疫、生態防御賦活剤としての研究が行われ魚の感染防御に対する効果が
色々報告されています。
自分も本業が獣医師と言うことで犬猫用の口内炎治療薬としてのラクトフェリという製剤を使用していた関
係からちょっとこの薬剤について興味があり、職権乱用で森永サンワールドさんから論文のコピーなんか
を貰って読んだことがあるのです。
以下がその論文の要約
マダイの白点虫感染に関するラクトフェリンの防御効果
マダイに白点虫を自然感染させ各58匹ずつを2群に湧分け、一方にはラクトフェリン40r/s体重/日を
配合したウナギ用飼料を、対照群にはウナギ用配合飼料のみを給仕し28日間飼育実験を行った。
また同時に体表粘液の分泌状況を肉眼的及び触診にて観察した。
対照群では25日目に掛け約半数の個体が死亡し28日目では生存率は13%であったが、LF投与群で
は死亡魚はなく行動異常もなく、顕微鏡での観察においても白点虫の寄生は認められなかった。
またLF投与群では体表粘液量の増加が認められた。
実験からLFの投与は魚の体表粘液量を増加させることと、粘液の増加が白点虫の感染防御に何らか
の役割を果たしていることが示唆された。
機序は不明であるがLFは免疫賦活作用を有するのみならず対表面からの白点虫の進入を阻止する
何らかの作用を生体に惹起させる働きを持つものと考えられる(要約)
角田 出・黒倉 寿(1995).魚病研究.30.289-290
ラクトフェリン投与によるマダイ体表粘液の非特異的生体防御活性の増強
ラクトフェリンをマダイに経口投与し(4〜400r/s体重/日)体表粘液の量及び非特異的生体防御活
性の変化を調べた。LFの投与によりマダイ体表粘液の分泌量及び粘液中へのLFとレクチンの分泌量
が増加した。また血液中の顆粒球やリンパ球数が増加した。すなわちLFの投与はマダイの目杖期中
の非特異的な細胞性生態防御因子を増加させるのみならず、体表粘液の非特異的な生体防御機能を
活性化することによって魚の生態防御能力を高める事が示唆された。(要約)
角田 出・黒倉 寿・中村 浩彦・山内恒治(1996)水産増殖。44(2)、197-202
キンギョへの白点虫の人為感染に対するラクトフェリンの防御効果
ラクトフェリン添加飼料(LF投与量は80r/s体重/日)および市販の餌を投与した無感染キンギョを白
点虫感染魚と7日間。水温20℃で同居させ白点虫の人為感染を惹起し10日間にわたり生存率の変化
を調べた。
LF投与群における白点虫感染率は対照区に比べて低かった。白点虫の感染によるキンギョの死亡は
2日目以降に認められたがLF投与群は対照群に比べて生存率の低下速度および低下開始時期が遅く
10日間の生存率は高かった。
これらの結果からLFの経口投与がキンギョの白点虫感染に対する防御能力を高める事が示唆された。
またLFの投与がキンギョの体表粘液分泌量に及ぼす影響を調べたところ、LF投与群では体表粘液分
泌量が増加しており、LFの投与によって引き起こされた体表粘液量の増加がキンギョの白点虫感染に
対する1つの有効な防御機構として作用することが示唆された。
角田 出(1996)水産増殖 44(4)、427-432
なんか期待が持てそうでしょ(笑)
ま〜この論文後LFが白点病治療の決め手になったなんて事実は無いようですが・・・。
ただ使用に当たって大きな弊害も無く、一応実験的な裏づけもある商品なんで以前は犬猫用の製剤(粉)
を練り餌や乾燥餌にまぶして白点治療時に添加したりした事がありました。
残念ながら明確な効果見たいな物は実感できませんでしたがLFの飼料に対する添加は面白いかもしれ
ません。
ラクトフェリンの添加に関しては日本動物薬品さんがラクトフェリン配合の餌を複数発売されています。
また日海センターさんがパウダータイプのラクトフェリンを販売しているようです。
日海さんのラクトフェリンに関する説明 病気予防にラクトフェリン
昨年それまで水槽3本を維持していた状態から90cmのオーバーフロー水槽に変更するにあたり、最重
要課題としてトリートメントタンクの導入を考えました。
今まで魚の購入後に白点だ、ビブリオだと色々悩まされた教訓からです。
自分の白点治療のメインは低比重治療なんですが、今後水槽が大きくなり、水量も増えるとその手間、
塩代、薬剤代も含め大変な事になりますし、それ以上に今まで飼育してきた大事な魚たちを失うような
事はしたくなかったんですよね。
この水槽のおかげで最近購入したウェブバーフィッシュの白点発症にも他の魚に蔓延させることなしに
無事治療する事が出来、その後平穏に思われていた矢先に目に寄生虫を発見した際も慌てることなく
経過観察が出来ましたので、トリタン設置の恩恵は計り知れません。
という訳で自分的なトリートメントタンクの必要充分条件を記載しときます。
1.まず他の水槽と完全に分離した単独の水槽システムである事。
これは当然ですね。
2.治療時に緊急的に立ち上げた水槽ではなく、常時水を廻しているある程度しっかりした濾過を
持つ水槽であること
そういった意味で自分は治療水槽とトリートメントタンクは分けて考えています。
緊急的に立ち上げる小型水槽やバケツは別のものであると思っています。
3.完全に立ち上がった濾過システムである事
導入時に濾過の不十分さから魚に負担をかけたくない(病気発症の引き金になる)
またこの水槽で餌付けも同時に行いたいので通常より残り餌が多くなる事は必然。
そのためきちっとした濾過が欲しい。
4.メンテに手間のかからない水槽サイズである
水量があるに越した事はないですが、病気発症時の手間、薬剤を節約するためにもなるべく手のかから
ない水槽サイズであるのが望ましい。
塩代、薬代もバカになりませんし、水量少ないと忙しい時期の病気発症でも時間が取れる。
5.ベアタンク、ライブロックなしの水槽である事
低比重にしろ、GFG併用にしろ、硫酸銅治療にしろ気兼ねなく投与できる水槽であれば治療方法に悩む
必要がない。
確信はないですが、以前白点治療時に取り出したLRを治療後水槽に戻したら白点が再燃した経験がある。
そのため初めから何もないのが望ましい
ベアタンクだと水槽底に溜まった残餌や糞の回収も手軽だし(上記のように餌付けも行うためこの事は大きい)
硫酸銅や薬剤の吸着もあまり考えずに済む
6.水槽内には飾り珊瑚もしくはデットロックを設置
これは必要充分条件に入るかは微妙ですが、なんらか飼い主からの視線から魚が逃れられるものがあれば
魚も落ち着けるし、珊瑚の形のものであれば、先々の餌付けの際に練り餌などを塗りつける事も可能になる。
チョウチョウウオとかの場合特に有効では?なんて思っています。
但し熱湯消毒なんかが出来るようにデットのものか人工物に限る
現在はイミテーションの飾り珊瑚を入れています。
皆さん、どう思います??
順調に飼育していたと思っていたウェブバーフィッシュ
仕事終わって帰宅してみたら右目に糸みたいなものが付着しています。良くみると寄生虫のよう。
(上の写真クリックで拡大、眼球の虫が写ってます。)
致し方なく5分ほどの淡水浴をかけてみるも変化なし。
見える場所なんで引っ張って取れないかと思い、病院から眼科用のピンセット(高価)持ってきて引っ張って
みたんですが皮膜の下にいるようで膜に穴を開けないと無理のようです。
(肉眼で観察しても眼内なのか眼球表面なのか判断できなかった。切開除去も考えましたが眼球と言う場所
の性格上断念しました)
観察していると微妙に動いているのが解ります。
形態から線虫類の気がするんですが、条虫も肉眼状否定できません。
ネット検索で色々情報も探ったのですが魚の寄生虫の載っているサイト
http://www.cty-net.ne.jp/~noro-m/page053.html
ではアニサキスとかシュードテラノーバなどが似ている気がします。
ネオンテトラに似た感じの虫の寄生例があるようですね。
http://blog.newtokyo.net/archives/2006/03/post_208.html
養殖研究所さんで養殖関係の論文も検索
マダイに関してですが線虫類の文献を見つけました。
マダイ幼稚魚から得られたThynnascaris属線虫の寄生生体ならびに形態的特徴
マダイに寄生する線虫、philometra spariの種名の再検討
マダイに寄生する線虫、philometra lateolabracisの寄生生態
これらの文献ではマダイに寄生する小型の線虫Thynnascaris属が似ている気がします。
仮に線虫だとすると最終的に成長に伴い腸管から体外に脱出するようですね。
その後意を決して下関の海響館に電話してみました。
飼育員の方に獣医師である事を明かした上で状況をお伝えし、対策をお聞きしたのですが、今まで海響館で
は同様の虫は見たことがない。
似たような虫ではオーストラリアのハリセンボンで入館時に肌に同様の虫が寄生(皮下)、結局打つ手なしで
剖検時に線虫と診断した例はあるそうですが。
通常外部寄生虫にはホルマリン100ppm(1時間)(注:魚病の本では15分と記載あり)での薬浴を行うが被膜
の下にいるような状況の際には難しいと言われました。
ついでにハダムシ等の駆虫についてもお聞きしたんですが、基本は淡水浴。
ベネサール(ブラジカンテル)での薬浴、餌への混入投与も行う事があるが、餌に混ぜると食べが悪い。薬浴
でも落ちきらずに残ってしまう事が多いとのお話でした。
以上から魚病の本も調べて見たんですが眼窩に寄生する線虫はいるようですが、今回のものが目に選択的
に寄生する虫ではなく異所寄生、迷入みたいなものであるのかもしれません。
水槽内の蔓延ですが、線虫で一部中間宿主を介さずに生活環を完成するものもありますが、基本的に条虫、
吸虫、線虫ともに2個の中間宿主を介さないと生活環が完成しないものが殆どで、中間宿主も節足動物で
それの捕食をしないと感染しないものが多いようですから、2次寄生の心配はそれほど高くないのかもしれま
せん。
線虫に至っては海水魚においては大量寄生しない限り強い影響がないものも多いようです。
一応姑息なんですが手持ちの犬猫の条虫、吸虫、線虫駆虫剤をピュアに混ぜて与えてみたんですけど全て
サザナミフグに食われてしまい、ウェブは喰ってくれませんでした。
参考薬剤
プロフェンダースポット(バイエル):条虫駆除剤
ドロンタール(バイエル):線虫、条虫駆除薬
兵庫県のアクアショップMQが、プラジカンテル入りと思われる冷凍飼料を売っているようです。
投薬翌日は拒食状態で昨晩淡水浴だなんだと弄りまわした影響でしょうか?目の違和感からなのか?
(頻繁に首を振るような動きをします)
暫く落ち着いて観察し食欲の回復を待って再度投薬するか考えようと思っています。
*追記
その後1年経過しましたが、この記事より1ヶ月ほどで目の寄生虫は見なくなり、その後も虫の発生や魚
の体調にも変化がなく順調に飼育1年目を経過いたしました。
私見ですが、今回の寄生虫は線虫類で、ブラジカウンテルの投薬が効いた訳でなく放置で自然消滅した
のではないか?と思っています。
解剖をしたら体腔内に大量の寄生虫がいるという可能性もありますけどね^^.
●マイミクさんのウェブバーフィッシュにも最近同様の寄生虫の寄生例がありました。(下記写真)
ショップから連れ帰った3日後に寄生虫を発見(1匹)
対処として淡水浴を行ったようですが効果がありませんでした。
淡水浴した1週間後にはたぶん10匹くらいを目に確認(体内で増殖したのか水晶体に出てきたのかは
わかりません)
他にもブラジクアンテルやデミリン水和剤やフラジール等使ってみたんですが効果なし
あれこれ試してウェブバー自体しんどいだろうと薬の投与も止めこの1ヶ月は普通に暮らさせてます(^^)
今は寄生虫はたまに細いのが1匹水晶体に出てくる位で、食欲もあり落ち着いてる様子
ウェブの治療を休ませてる間に1度だけ水槽内を真っ白い糸状の1センチ位の虫がウニウニクネクネ
泳いでるのを見て*注 (捕まえ損ねましたが)ウェブの目に居る寄生虫と似ていたとの事です。
*注:上記のマダイにおける寄生虫の生活環を裏付けるような経過だと思います)
薬局で販売されている硫酸銅は水に良く溶ける青色の結晶状になっています。
正式名称は硫酸銅五水和物で、劇物に当たるため購入には印鑑が必要です。
使用に際しては銅イオン濃度で0.1〜0.2ppmという濃度で使用します。
銅の濃度と銅イオンの濃度は異なるので銅イオン濃度への換算が必要です。
硫酸銅五水和物の分子量は249.7、銅の分子量は63.5であるため
硫酸銅五水和物を使う場合、銅は63.5/249.7 = 1/3.93となります。
使用に際しては銅の0.1%溶液を作成し使用した方が判り易いので1Lの水に対し3.93gの硫酸銅五水和物を
溶かせばよいという事になります。
実際の使用にはこれでは多すぎるので250mLの水に0.983gを溶解し使用します。
自分のトリタン水槽の場合は25×25×30(高さ)の水槽で実際の水は24cmまで入っているので
25×25×24=1500 水量15L
治療濃度として0.2ppmで治療を行うとすると
15(L)×0.2(ppm)= 3ml
の0.1%溶液を添加すればよいという事になります。
オーバーフロー式の自分のメインタンクの場合
水槽部分 90×45×45=182L
サンプ部分 60×50×17=51L
合計233L 当然全量は、水は入っていないので90%として210Lと言うところでしょうか?
治療濃度として0.2ppmで治療を行うとすると
210(L)×0.2(ppm)= 42ml
の0.1%溶液を添加すればよいという事になります。
銅イオンは液体の形ではどんどん消失してしまうため、保管にはガラス瓶等に入れ冷蔵庫で保管(冷所の
方が安定)治療後は破棄します。
水槽への投入にはペットボトル等で作成した点滴装置で水流のあるところにポタポタと時間をかけて滴下
します。
万一銅ショック(突然魚が狂騒状態になる)が発現してしまった場合は速やかに清浄な海水の入ったプラ
ケースなどに収容し規定量の倍くらいのアクアセイフ(テトラ社)を添加してください。
アクアセイフは重金属のキレート剤で銅を無害化してくれます。
一旦銅ショックを起してしまった場合はその濃度での治療は不可能
2.3日置いて少ない容量で再度治療を行う必要があります。
治療は12時間おきに銅テスターで銅濃度の測定を行い、濃度に応じた銅を再投与します。
初期は底砂や濾材等に吸着される量も多いため銅濃度は上がりずらい傾向があるようです。
また小型の水槽では必然的に吸着される量も少ないので1日1回の添加でも銅濃度を維持できる場合も
あるようです。
治療期間は、体表に白点が見られなくなってから更に2,3回ダメ押しの添加を行い終了となります。
その後もすぐ水換えを行うのでなく何日かはそのままの水で飼育を続けた方が無難な気がします。
実際の使用経験ですが
ウェブバーフィッシュの銅治療では約4日間で白点は完全離脱
初日、2日目と12時間おきでの添加を行いましたが、3日目よりは銅の低下が少なく1日1回の添加で充分
でした。
その後も1年再発もなく元気にしています。
心配していた副作用も、気づく範囲ではありませんでした。
白点病治療では低比重やGFGの治療、換水による治療と色々な治療を経験していますが4日という短期間で
完全離脱を確認したのは初めてで、銅治療の効きの良さには驚きました。
ただレッドシーの銅テスターを購入し銅濃度の測定を行ったのですが濃度によるカラースケールの色の差が判り
づらく濃度の判定には自信が持てませんでした。
もう少し各濃度の差がはっきりと色に出ると判り易いのですが・・・。
正直治療中を通じ試薬での計測に自信が持てないので、霧の中をレーダー無しで飛んでいる高速ジェット機の気分
でした^^;
*参考サイト:音木箱 yuna's AQUA HOME